【初級者向け】上達に欠かせない「振り返り」の質を高めるデザインノートをつけよう

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今回もデザイナーの教育の話。デザインに関わらず成長をするために大切なことは自分になにが足りないのかを客観的に、また正確に把握することです。そんな自分に足りないものを理解するために力を発揮するする「デザインノート」を紹介します。これは実際に私が若手の頃につけていたノートなのですが、どういうものかというと普段のデザインの中で気になったこと、うまくできなかったもの、参考になるデザインなどを、書いたり切り貼りしたりするスクラップブックを兼ねたノートのようなものです。これをやると自分の得手不得手やうまくできないところ、さらにこんなデザインをしたい、こんなことを勉強するといい、というところまでが見えてきます。

デザインノート自体は中級や上級者にもオススメできますが、特に効果が高いのはデザインの初級者になります。

 

デザインノートとは

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今回紹介するデザインノートの主な目的は「デザインの振り返りと今後の目標の可視化」にあります。大切なのは可視化!目に見えるようにすることです。上の画像のノートは当時のノートを再現したものになりますのでこちらをベースに話を進めます。(原本は引越しにあたって捨ててしまいました)

このように、

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❶のスペースではその日のデザインで「うまくできなかったこと」や「わからなかったこと」を記入。ここでもし可能であればそれらのデザインカンプも貼っておくことをオススメ。

❷のスペースでは❶で記入したうまくできなかった部分の参考になる資料やデザインを貼ったり、先輩からもらったアドバイスを書き込みます。これは後から調べてわかったことやアドバイスをもらってから書き込む感じでもOK!

❸のスペースは❶と❷に関する内容で付加するものなどを自由に貼り付けているスペースです。関連する気になったデザインや記事、やってみたいデザインや試してみたいアイデアなどを自由に書き込むところになります。

 

今回 サンプルとして作ったデザインノートの1ページは

 

❶のところで「表組みを見やすく綺麗に」組み上げることが難しいという気づきを記入しています。それに対し

❷で先輩にもらった「LIGさんのサイトにインフォグラフィックのページがあるよ」というアドバイス

liginc.co.jp

 

さらには「たのしいインフォグラフィック入門」という本を勧めてもらったのでその情報を記載しています。

たのしい インフォグラフィック入門

たのしい インフォグラフィック入門

さらに先輩からのアドバイス「基本的には良いものをたくさん見て参考にする。分析するのが一番の近道」というメモも書いてあります。

 

また❸では最近本屋で立ち読みして気になった「超図解・宗教」という本がインフォグラフィック的によかったのでその情報を載せています。

100のインフォグラフィックで世界を知る 〈世にも美しい教養講義〉超図解・宗教

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  • 作者: マチュー・グランプレ,マリルー・ダルモン,佐藤絵里
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2017/07/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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基本的な書き方は以上。とっても簡単です。使い方としてはとてもシンプルなので個人個人に合わせてのカスタムもOKです。

ノートを見開きで一つの内容で使うとスペースも広く使えていいのではないかと思います。また広いスペースを使っていれば、内容を調べていないページがあれば目立つので確認も簡単です!

 

デザインノートをつけるメリット

続いてこのデザインノートをつけるメリットに触れておきます。

 

❶ 自分の苦手なところ、わからないことが可視化される

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デザイナーはとにかく毎日が忙しく、時間に追われながら仕事をしてます。特に若手の頃はデザインがうまくできなくて悩むことも多く一つ一つの作業やデザインに時間がかかってしまうものですが、一つの仕事が終わったらすぐにまた次の仕事を、、、というペースになるのでなかなか振り返りの時間を作ることができません。そんな風にしているうちに自分がつまづいていた部分や不得意な部分を忘れてしまい「とりあえず経験がつけばそういった苦手なことも克服されるだろう」くらいの感覚になってしまいます。それではなかなかその不得意な部分の克服に時間がかかってしまいます。

しかし、今回のようにデザインノートでつまづいたところのメモをとっておくことで、自分の苦手なところを可視化し自覚することができます。自覚することで意識的に苦手を克服しようとしたりヒントになる本を探したり、集中的にその部分のアドバイスをもらったりということもできます。

このように可視化する→自覚を促す→改善の意識をもつという流れができるというメリットがあります。

 

❷ 上達を感じることができる

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若手の頃は特に、自分のデザインが上達している感じがわかりません。私もいつもいつも仕事に追われて「これじゃないあれじゃない」と頭をひねりながらデザインをしていたのですが、いくら案件をこなしてもなかなか自分の上達を感じることは難しいんです。デザインは売り上げのように数字という明確な形で結果がでてくる訳ではないので、自分の中で自身の成長や上達を感じることが難しくなります。

そんな中でこのデザインノートがあれば自分ができないこと、苦手なことを明確にし、それを克服するように向かっていくことができるので、続ければ続けるほど自分ができるようになっていることを確認することができます。

 

❸ アドバイスを受けやすい

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先輩デザイナーにアドバイスをもらう時に「このようなところを苦手にしている」ということがハッキリと伝えられるのでアドバイスをもらいやすくなります。例えば

「僕、バランスでいつも悩むんですけどどうしたらいいですかね?」という漠然としたバランスに関する悩みをするよりも

「僕、タイトルを作るときのバランスが苦手みたいで上手く組めないんです。それとそれに合わせたフォント選びもちょっと苦手で。。。。そこらへんの力をつけるためにいい方法とか本ってありませんか?」

といった具合に悩んでいるポイントが明確になるので欲しいアドバイスを具体的にすることができます。そのため先輩デザイナーもポイントを絞って教えることができます。これは教える側としても教えやすくなりますね。

 

あんな有名アスリートもノートをつけている!

ノートをつけるという作業はプロのアスリートも実践していて、野球のイチロー選手やサッカーの本田圭介選手がつけていた「夢ノート」は有名です。この夢ノートは、振り返りを中心としたデザインノートと同様の内容にプラスして地震の将来のなりたい姿や目標を実現したところを強く意識しているノートです。

matome.naver.jp

 

こころを強くする「夢ノート」 ~トップアスリートが実践するルーティンワーク~

こころを強くする「夢ノート」 ~トップアスリートが実践するルーティンワーク~

夢ノート keisuke Honda

夢ノート keisuke Honda

 

もしデザインノートをカスタムするのであればそのような目標についてもカスタムして入れてみるといいかもしれません。

 

ちなみにおすすめのノートは普通のリング式のノート。リング式であれば切り貼りした際にも開きやすいので。これは100円均一のノートでも十分です。

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まとめ

今回はデザイン業務の「振り返り」の質を高めるデザインノートについて紹介しました。毎日できれば理想ですが、2、3日に一回でも十分に質が高いものをできるかと思います。 今若手の人も、若手にデザインを教えている人にもオススメ。気になったらノート1冊でできるのでぜひお試しを。