
今回はこんなお悩みを解決していきます。
・イラストレーターのスクリプトとは?・イラストレーターのスクリプトの使い方
こんなデザイナーが書いています

デザイナーのみなさん、スクリプトって使ってますか?
私の周りでは前職の制作会社も含めてあまり使ってる人はいませんでした。
そして、かくいう私もまともに知ったのはここ数年。
使うようになって思うのは、

ということでした。今になるともっと楽にできた仕事あったなあ。。。
さて、今回はそんなイラストレーターの「スクリプト」について紹介をしていきたいと思います。
イラストレーターのスクリプトとは
イラストレーターのスクリプトとはどんなものなのでしょうか?
Illustratorの標準機能では手間のかかる処理を一発で解決する機能を実装する方法の一つ。
lig :https://liginc.co.jp/249449
JavaScriptで処理を記述したファイルを読み込んで、オリジナルの機能を使えるようにするもの。
基本的に標準機能でも実現可能な処理ですが、手順が煩雑だったり、同様の処理を繰り返す場合などに、手順をかなり省略することが可能。
ちょっと難しい感じですが、ちょっと煩雑な操作や複雑な処理も自動化して処理をする機能というイメージです。
まだイメージはわきにくいかと思いますので、今回はいくつかのオススメのスクリプトを紹介しその具体的な使用感を感じるとともに、スクリプトの実装方法についてを触れていきたいと思います。
ちなみにスクリプトはJavaScriptという言語で記述されていますが、今回紹介するスクリプトはjavascriptが一切分からない、スクリプトは書けないという人でも問題ありません!コピー&ペーストで便利な機能を使うことができます。コードがわからないデザイナーさんも問題なく読み進めてください。
便利な無料スクリプトの紹介
今回は僕も普段遣いで使用している便利な無料スクリプトを紹介します。
厳選というわけではないのですが、とにかく便利なのでスクリプトの使い勝手がわかるには十分かと。
ちなみに今回の記事ではふれませんが有料スクリプトというものもあり、無料スクリプトよりも高品質でバラエティ豊かなスクリプトが揃っています。この有料スクリプトについてはまた別の記事にて紹介していきます。
原寸リサイズ再配置

このスクリプトはcorecaraというサイトで無料で公開しているイラストレーター上で選択されている配置画像(リンク)を、Photoshopを使用して指定した解像度の原寸サイズにリサイズして配置し直すというスグレモノ。
スクリプトを動かした後はそのまま待機していると自動で画像を原寸サイズにリサイズしてくれます。
普段のデザインワークで途中の段階では画像のリサイズをせずに大きいサイズの画像を強引に縮小して作業を進めることってありますよね。でもこれ、ファイルサイズが大きくなってしまうので操作が遅くなってしまうこともしばしば。
そんな時にこの「原寸リサイズ再配置」のスクリプトを使えば、一発で画像のリサイズと再配置を行い、現在のデザインで指定しているサイズに合わせたて画像を自動でリサイズしてくれます。
このスクリプトを使わずに同様の効果を得るには
❶ Illustrator上で画像のサイズを確認
❷ Photoshop上で画像をリサイズ
❸ Illustrator上で再配置
という3つの手順をふむ必要があり、とても手間がかかってしまうのですが、このスクリプトならば全て自動でやってくれてラクなうえにかなりスピーディー。
サイズに合わせてリサイズしてくれるので、イラストレーター上で目視で画像のサイズを確認するようなメンドくささもありません。
百聞は一見に如かず、ということでこちらに使用動画をご用意しました。動きと便利さをご確認ください。
形式変換再配置

さらにもう一つは、同じくcorecaraさんが作っている形式変換再配置です。こちらは指定した形式に一括で変更してくれるというスグレモノのスクリプトです。挙動は先ほどの原寸リサイズ再配置と同じイメージです。画像を選択してスクリプトを稼働するのみ。
こちらも動画を用意しておりますのでご覧ください。
jpegのデータをそのまま配置してレイアウト作業していた場合でも、上記の「形式変換再配置」を稼働させればpsdやepsなどに簡単に変更できます。さらに「原寸リサイズ再配置」のスクリプトも使えば、psdなどの印刷に合わせた形式にして解像度350の原寸配置されたデータに変換できます。しかも一気に!
カラーモードは手動で変更しないとですが、まあそれくらいはバッチかけちゃえばいいですし。
今回紹介した2つのスクリプトはなんとどちらも無料。下記のサイト、corecaraさんにて無料配布しています。
スクリプトの使用方法
スクリプトの使用方法はいたって簡単。
馴染みがない人はどういったものか全くわからないかと思いますが、スクリプトを使用するのは全く難しくありません。
前述のとおり今回はスクリプトを書いたりするわけではないデザイナーを対象にした記事なので、スクリプトは自体は上記で紹介したcorecaraにて無料で公開しているものをダウンロードしてきています。
ちなみにスクリプトの配布先のサイトでは配布しているスクリプトがどんなスクリプトで、どのようなメリットがあるかを説明しているので、どのような時短に繋がるのかがすぐにわかるかと思います。
具体的にスクリプトを使う手順としては、
❶ダウンロードしたjsファイルをIllustratorのフォルダの中のプリセット > ja_JP > スクリプトの中にドラッグ&ドロップ

この「スクリプトフォルダ」に使用したいスクリプトを格納することで、
イラストレーターのメニュー > ファイル > スクリプト
からスクリプトが使用できるようになります。(要イラストレーターの再起動)

「スクリプト」に格納したスクリプトが表示され使用できるようになります。
❷イラストレーターのメニュー > ファイル > スクリプト > その他のスクリプト

この方法はスクリプトデータをフォルダに格納せず、必要なスリプトを必要なときに選んで使用する方法です。必要なスクリプトを選ぶだけなので、「とりあえず初めて使ってみる」という方にはオススメの方法です。
まとめ
今回はおすすめスクリプト、スクリプトの使い方を紹介いたしました。
今回は便利なことがこんなに楽にできるんだというところを実感してもらって、続く記事でいろんなスクリプトを紹介していければと思います。
それでは、今回はこのへんで。