
今回のエントリーではこんな悩みを解決していきます。
本記事の内容
今回はイラストレーターのちょっとした小ネタを紹介します。複数のアートボードのデータを一つ一つのデータに分割したいとき、どんなふうにすれば簡単に書き出しができるかご存知ですか?実はチェック1つで簡単にできるのですが、意外と自分の周りのデザイナーがこの操作を知らなかったのでここでご紹介いたします。
イラストレータデータ保存の際のイラストレーターオプションでチェックを入れる、のみ
保存の際に表示される「Illusutratorオプション」ダイアログが表示された「各アートボードを個別のファイルに保存」にチェックを入れることでアートボードごとのデータを個別のファイルに分割することができます。

ちなみに分割したデータはリンクデータを収集できるわけではないので、AIデータが指定したフォルダにアートボードの数だけ個別に分割されたAIデータが生成されます。

上記のようなデザインで、「各アートボードを個別のファイルに保存」を行うと、リンクされた画像データは一緒に抽出されず

上記のようにAIデータのみが、ファイル名+アートボードの名称で保存されます。これだと、リンクファイルを収集するために個別にデータを開いて「パッケージ」をする必要が発生してしまいます。これを回避するには下記に掲載したスクリプトを使用するとラクにリンク画像を収集できます。
「アートボードを個別のファイルに保存」をする際にオススメのスクリプト
合わせて使用するのに下記のスクリプトがオススメです。
個別に分けたAIファイルの収集を行うなら「Illustrator配置画像収集」
下記のリンク先のタクトシステムさんのHPで無料配布してくれているスクリプト、「Illustrator配置画像収集」を使うとイラストレーターを起動することなく、配置画像の収集を行うことができます。今回のようにアートボードごとに個別のAIデータとして書き出した際にスムーズに画像を収集するようなケースで力を発揮するスクリプトになります。書き出したアートボードが大量な際には特に便利ですね。
アートボード名を一括編集できる「RenameArtBoard」
下記のリンク先のmochimina.comで配布してくださっている、アートボード名を一括編集できる「RenameArtBoard」というスクリプトがオススメ。個別のウィンドウでアートボードを一括でリネーム(名前を変更)できます。
まとめ
今回はイラストレーターでアートボードを個別のファイルとして保存する簡単な方法と、その保存を便利にするスクリプトを紹介しました。
個別のファイルとして保存する方法は、意外とキャリアのある中堅どころのデザイナーさんが知らなかったりする情報なので見落としがちな人は結構多いのではと思います。
普段は1つのファイルで複数のデータを制作していますが、納品や仕事の整理の段階でデータをまとめたい時など簡単にファイル分けができるのでぜひお試しください。