
今回のエントリーではこんな悩みを解決していきます。
本記事の内容
今回もスクリプトの紹介。複数のアートボードでデータを作成しそれぞれに名前をつけて書き出したいときや個別のファイルに書き出す時に便利な「アートボードのリネーム」できるスクリプトの紹介です。
デザインを作成しているときに、1つのクライアントのデザインでも複数のアートボードを使って
1つめのアートボードにロゴデザイン
2つめのアートボードに封筒のデザイン
3つめのアートボードにWEBのTOPページデザイン
4つめのアートボードに名刺のデザイン
5つめのアートボードにチラシのデザイン
といったようにデータを管理をしデザインを作成するケースはあると思います。
この時にこのまま書き出しをするとファイル名+アートボードの名前で書き出されます。
これを書き出した後に名称変更してもいいのですが、何度も書き出しをしてチェックを依頼するようなケースでは、毎回名前を変更するのは圧倒的に時間のムダです。
そのため、何度も描き出すようなケースの仕事や、アートボードの数が多くなる場合はきちんと名前を設定しておくことをオススメします。
その際に、アートボードの名前を簡単に設定できるスクリプトがあるので紹介していきましょう。それがこのmochimina.comで紹介している「RenameArtBoard」です。
RenameArtBoardの使い方
このスクリプトの使い方もとても簡単。
まずイラストレーターを立ち上げてアートボード名を一括で変更したいAIデータを開きます。

アートボードウィンドウを確認すると、特に設定をしていない初期の状態になっていますね。
アートボードの名前は「アートボード1」「アートボード2」「アートボード3」・・・という名称で作成されています。
スクリプトからRenameArtBoardを実行。
下記のように1行目のテキストが1番のアートボードと対応、2行目のテキストが2番目のアートボードと対応というように、1行ずつそれぞれのアートボードに対応しているので名前をつけて行きましょう。

今回はページ数を割り振ります。

これでアートボードの名前がページ数に置き換わりました。

上記ではページ数をアートボードに割り振るアートボード名にしています。
これを書き出すと、下記のような名称(「ファイル名+アートボード名」)で書き出すことができます。

今回は、冊子のデザインをサンプルにしていますが、先ほど文中で紹介したような一つのクライアントの案件で様々なデザイン物(ロゴや名刺や封筒など)を一つの書類の中で、複数のアートボードで作っているケースも多いと思います。
その際には、アートボード名をその制作物の名前にすると書き出しをするだけで「案件名_制作物」という名前で書き出すことができます。
これによってリネーム(名前を書き直す)必要がなくなりますね。
これは小さな時短術ですが、覚えておくと何かと便利なので、ぜひご利用ください。
スクリプトは無料でダウンロードできます。
また、下記の記事でも紹介しているように最終的にデータを納品する時や、まとめるときには各アートボード名でaiデータに分割することもできます。
この方法も合わせて覚えておくと便利。
(意外と中堅どころのデザイナーさんはこのアートボードごとにAIデータを分割する方法を知らなかったりします)
まとめ
今回はアートボードの名前を一括で変更できるスクリプト「RenameArtBoard」の紹介でした。
デザインの案出しや、ロゴデザインで1段組や2段組、3段組などバージョン違いでデータを作成しているときなど、大量のアートボードを使う仕事で名前を一気に変更できるとても便利なスクリプトです。書き出しと合わせて使用するとさらに時短効果につながるスクリプトです。
ぜひお試しください。
それでは、今回はこのへんで。