
今回のエントリーではこんな悩みを解決していきます。
本記事の内容
こんにちは、私も若手の頃にとても苦手意識があった見出しやタイトルのデザインについて、「どのようにすればあしらいが上達するのか?」というのエントリーを書いていきます。
ちなみに見出しやタイトルのデザインというのはこれらのようなデザインです。(該当箇所以外はぼかしがかかっています)。装飾されたページの見出しや、節の見出しですね。
デザインの制作会社で仕事をはじめたときに特に難しく感じたことの一つが、これらの見出しやタイトルの装飾(あしらい)でした。必要な情報をテキストで入れるだけではこざっぱりしすぎてしまい物足りない印象に仕上がってしまってしまったり、過剰に装飾しすぎてゴテゴテしてしまったり、全体の中でバランスがとれないといったことが多く日々打ちのめされていました。
当時は全体を俯瞰で見れるようなバランス感覚もなかったため、余計にタイトルや見出しのアンバランス感が際立ってしまっていたのも原因でした。文脈的にもっと際立たせないといけないのに、弱いタイトルになったり、またその逆に強すぎて内容を飛ばしてそこに目線がいってしまうといったような仕上がりに頭を悩ませていたのを覚えています。
見出し、タイトルを鍛えるのも原則は「収集、分析、実践」の3つ
見出しやタイトルのデザインを鍛えるのも、原則はこちらのエントリーの収集、分析、実践が基本になります。
見出しやタイトルを上手に扱っているデザインを集め、それを分析し、実際にデザインに取り入れ使ってみる、これが上達の近道になります。
タイトルや見出しのデザイン収集にあたって実際にオススメな媒体
ピンタレストを使う
無料で使えて豊富な実績を見つけられるピンタレストは1番のオススメ。特にPinterestのサーチ機能を使って気になった見出しやタイトルのデザインを中心に探していくと様々な参考になる見出しデザインが見れるのでオススメ。
「タイトル デザイン」や「見出し デザイン」などでサーチをすると下記のようにたくさんの参考になる画像をいることができます。

また、pinterestのズームイン機能を使えば、下記のように画像の一部分に似たデータを収集してくれます。こちらのサンプルでは雑誌のタイトル(墨田区の部分)に似たデータをpinterestが集めてくれています。

dマガジンを使う
こちらは有料になりますが、様々な雑誌をオンラインで閲覧することができるドコモのdマガジンのサービスはお勧め。実際の雑誌で使われているタイトルやあしらいを見ることができ、またスクリーンショットなどで撮影し保存しておくこともできます。

特にレタスクラブ、ひよこクラブ、オレンジページあたりがタイトルのあしらいが豊富でオススメ。
本を参考にする
デザイン本でもタイトルや見出しのあしらいに特化した参考の本もあります。これらの本も詳細に実際のデザインを見ることができるのでオススメです。
収集したタイトル、見出しデータの管理
収集したデータの管理にはPinterestを使用するとラクです。あしらいやタイトルまわりのデータをpinterestのシークレットボードを作成しそこにアップしていけば、自分だけのデザイン資料として管理することができます。
収集したタイトル、見出しデータを分析し、実際に使用
データを分析するときは、初見で自分がそのタイトルや見出しを見てどのように感じたのかを意識し(POPな感じを受ける、しっかりとした誠実な印象を受けるなどなど)、自分の仕事に生かせるところはないかをみていきます。
どんな書体を使っているのか、吹き出しやバクダンの使い方、フチどりの線の設定や色のチョイスなど、参考にすべきところはたくさんあるので、細かな処理など自分の仕事に活かせるかもしれない表現は参考にしてどんどんエッセンスを取り入れていきましょう。(かといって全体をパクるのはNG)
また、トレースをして実際に作ってみるのも身につくのが早いと思います。
実際の仕事に取り入れる
収集したものから実際にこの表現がいいなと言うものや、見せ方として自分の表現したいものにマッチしているものなどを抽出しタイトルや見出しのデザインで実際に使用します。
はじめはなかなか難しいかもしれませんが、このようにいいものを参考にしてあしらいを作る回数が増えていけば自分の中に表現のストックができていきます。
あとは随時見出しやあしらいの参考データを増やしていきましょう。たくさん見て分析するほどたくさんのデザインを取り入れられるようになります。
まとめ
今回は、新人、初心者が悩む見出しやタイトルのデザインのあしらいの上達方法を紹介しました。
見出しやタイトルのデザインが締まると、誌面の印象がグッとアップします。この見出しやタイトルのデザインはバナーのデザインやロゴのデザインにも通じるところがあるので、ぜひ意識して強化していけるといいですね。
それでは今回はこのへんで。