フォント選びのさらなる上達を。デザインで使われる書体を分析しよう

フォント選びを上達させるSTEP2

今回はこちらの記事に続いてのフォント選び上達のための2ndステップ。さらに書体の選び方のレベルをアップするための方法を紹介します。

フォント選び上達の1stステップ

フォント選びに悩んだら

フォント選びに悩む初心者必見。まずは日本語フォントは3つで作ろう

2021.04.30

前回のステップでは使用する日本語書体を3種類に制限して、デザインをしていくという内容でした。その3種類での縛りの中で次第に出来てくるキャッチ、見出し、本文の3つの組み合わせの型(パターン)が出来上がったら1stステップが完了、ということでした。

そして今回の記事ではその型をさらに広げていく方法となっています。

さまざまなデザインの使用書体を分析する

今回は様々なデザインで使用されているキャッチ、見出し、本文で使用されている書体を分析し

「どのようなデザインにはどのような書体が使われているのか?

ということを分析し自分のフォント選びの引き出しを増やしていきます。例えばスタイリッシュなデザインの雑誌があったら、その雑誌ではどのような書体を使用してその雰囲気を作っているのか、を分析してそれを自分の書体選びのストックに入れていく。というイメージです。

例えばスタイリッシュな印象の雑誌FUDGE。この雑誌ではどのような書体を使用しているのかを調べることでスタイリッシュな誌面に合う書体の組み合わせを分析しそれを自分のデザインのストックに入れていきます。

ちなみに雑誌の場合はすべてのページの書体が統一されているわけではないので(特集などによって使用書体は変わるので)スタイリッシュな印象を受けたページの書体分析を行うのが良いと思います。

使用書体分析の具体的な手順

その具体的な取り組み方はとても簡単。気になるデザインや誌面の書体を写真やスクリーンショットで撮ってどんな書体が使われているのかを調べる、という流れです。

調べるときには上記のように実際に写真を撮ったものやスクリーンショットの上に書体を重ねることで具体的な使用書体を認識することができます。

上記の例ではキャッチの部分(伊藤純也選手の名前)に重ねたところ「A-OTF ゴシックMB101 Pro B」が使用されていることがわかります。

このようにIllustrator上で文字を重ね、使用書体を見つけていきます。この方法をとるメリットとしては、見た感じで書体の特徴をつかむ練習になること、さらに書籍の特徴から使われている書体のアタリを付けながら実際の書体を探して答え合わせがすぐにできるということが挙げられます。

どういうことかというと、書体を重ねて文字を見る前に

先輩デザイナー
numberでゴシックを使っているなら、見出しゴシックとかゴシックMBあたりだろうな。いやでもこの太さならゴシックMBだな。書体のウェイトはBかHあたりになるかな。

このような思考をもとに書体のアタリをつけ、すぐにその答え合わせをすることで、見た目で書体を判別するチカラも育てることができるのです。

例えば先ほどの例にだしたFUDGEのページではこのような書体が使われています。(あくまでもイラストレーター上での重ね合わせで特定しているので正確ではない可能性もあります)

FUDGE

具体的にチェックしたページ

上記の書体をチェックしたら、見出しは「ゴシックMB101Pro B」さらに本文では「A-OTF 太ゴB101 Pro Bold」が使用されていました。書体は意外とスタンダードな書体を使用していてびっくりしました。見せ方によってはベーシックで普通な感じに仕上がるものに使われやすい書体ですが、さすがFUDGE、レイアウトでスタイリッシュ感を演出しているんですね。

このように雑誌の書体を採集して分析して使用することで、その雑誌の雰囲気やエッセンスを自分のデザインにも取り入れることができます。

この学習方法も数をこなしてストックをたくさん作ればつくるほど、自分が作ろうとしているデザインのトーンから逆算して書体を選ぶことができるようになります。

参考書籍

このような書体を見る参考として下記の書籍もオススメ。

書体についての詳細な説明を見て書体の特徴を学びながら、紹介している実際のデザインの中でどの書体を使用しているのかまとめられているので、自分で調べることなく使用書体がわかります。

まとめ

今回のエントリーでは、自分の中でできた書体の型をさらに様々なデザインを見ることで広げていくという内容でした。

今回の記事のようにあるテイストのデザインがどのような書体でできているか、といったような分析をするというのは様々なテイストのデザインを作れるようになるために欠かせないステップになります。今回は内容的に書体のみに言及していましたが、ほかにも写真やレイアウト、使用オブジェクトなども含めてデザインの構成要素を分析し身につけ使いこなせるようになると、自分がデザインを作るときにとてもチカラになってくれます。

ほかのエントリーでもこの内容や具体的な手順などをまとめていくので、ぜひ興味がある方は見ていってくださいね。

それでは、今回はこのへんで。

ABOUTこの記事をかいた人

現場のグラフィックデザイナーに有用なリアルな技術やスキルアップの方法などを発信しています。 デザイン制作会社に8年→現在は都内にある日用品メーカーのグラフィック系インハウスデザイナーとして7年(総デザイナー歴15年)。そのかたわらフリーでデザインをしています。ラクにできるところはラクに!という時短デザインを推奨しています