デザインの独学にもオススメ!デザイン上達の近道はデザインの分解から

このエントリーは若いデザイナーや学生さんにオススメのエントリー。デザインを上達したい人必見の内容です。デザイン歴の浅い人からの質問で

後輩デザイナー
デザインがうまくなりたいけどどうすれば良いですか?

という質問がありますが、その質問の模範解答としては

先輩デザイナー
たくさんの良いデザインを見て良いデザインに触れる

というものがあります。

 

この回答、経験上から考えて正解ではあるんですがこれだけではちょっと足りません。なぜなら

 

デザインはただ見るだけでは、なかなか頭の中に入らないんです。

 

デザイン本なんかをたくさん眺めると、なんかたくさんインプットした気になるんですけど実際あまり自分の中に詳細なイメージまでは残ってなかったりします。美術館で「今日はいろいろインプットして帰ろう!」と思っても、意外と印象が漠然としてしまっていたりするのと同じような感覚です。

 

では、どうすればいいのか?

ズバリ、

先輩デザイナー
良質なインプットの鍵は見るだけでなく分析を行う!

 

これに尽きます。

見ることで雰囲気を感じたり、刺激を受ける、というだけでなく

レイアウトはどのような特徴があるか?
・書体はどんなものを使っているのか?
・写真やイラストの有無や使い方、特徴は?
・配色はどんな感じか?

というように具体的な項目を解析し、デザインを構成している要素を1つ1つ分解し紐解いていくのです。それによってそのデザインの成り立ちを知ることができます。

 

デザイン上達のためのデザインの分解ステップ

 

それでは、具体的な分解のステップを見ていきましょう。その作業ステップとしては

1. 分解対象のデザインを決める

デザインを紐解きたい対象を決めます。初めはポスターやチラシなど、1ページにまとまった単ページものがオススメ。

 

2. 受ける印象を言語化する

そのデザインを見て受ける印象を言葉にします。例えば、スタイリッシュでおしゃれ、ナチュラルて優しい、無骨で男らしい、ガーリーで可愛い、など。

ポイントとしては優しい、スタイリッシュというような抽象的な一単語の言葉だけにしないこと。優しい印象にも、ナチュラルな優しさや淡い雰囲気から感じる優しさなど印象に振れ幅があります。2語の装飾語を使った言語にするのが望ましいですね。

 

3. デザインを分解する

レイアウトの特徴、色合い、フォント、写真やイラストの特徴などを実際に見たり、アプリケーション上で操作して分解し解析していきます。

 

下記の図のように、そのデザインで感じる印象を言語化しながら、その言語化を引き起こしているデザインの要素を細かく見ていきます。

 

 

・レイアウト

・写真メイン?イラストメイン?タイポグラフィメイン?
・反面率はどれくらいか?
・余白はどれくらいを設定しているか?(計測する)

 

・配色

・色はどのような色味?(専用のサービスを使って色の割合を計測)
・トーンはどのようなトーンか?

・フォント

・キャッチ(タイトル)部分はどのようなフォントを使ってどのくらいのサイズか?
・ジャンプ率はどれくらい?
・本文はどのようなフォントか?

といったポイントを解析していきましょう。この具体的な解析を行う内容は別の記事でまとめていきます。

解析をすることで2.で感じたデザインの言語化されたイメージが構成されるにはどのような構成要素が必要か、ということがわかります。

これを理解できるようになると

逆にその言語化したイメージのデザインを作る時の大きな助けになる

ということになるのです。

 

まとめ

今回はデザインの上達のために必要な「デザインの分解作業」のポイントをまとめました。この作業をいくつもいくつも繰り返していくことで、デザインを言語化したいときに、どのようなレイアウトをしてどのような配色を使って、どのようなフォントを選べばいいのか、自分の中できちんと咀嚼された表現ができるようになります。

デザインを見たままのインプットをするだけではなんとなく頭の片隅に残る程度になってしまいがちですが、このようにデザインを解体し自分なりに考えて分析をすることで、そのデザインを作るベースを身につけることができます。

デザインを上手くなりたい人は自分の空いた時間でもできるスキルアップ方法なので、ぜひお試しください。大切なのは言語化したイメージを再現するためのレイアウトや配色、フォントを理解すること。どのような印象を受けるか、その印象を再現するにはどうすればいいかということを意識しながらデザイン制作をすすめてみてください。


追って、今回の記事で紹介した具体的な内容と方法をまとめて発信していきます。

ABOUTこの記事をかいた人

現場のグラフィックデザイナーに有用なリアルな技術やスキルアップの方法などを発信しています。 デザイン制作会社に8年→現在は都内にある日用品メーカーのグラフィック系インハウスデザイナーとして7年(総デザイナー歴15年)。そのかたわらフリーでデザインをしています。ラクにできるところはラクに!という時短デザインを推奨しています