グラフィックデザインをコンポーネント化してデザインを時短しよう

中堅デザイナー
作ったデザインやいいデザインをうまくパーツ化して使いまわして時短をしよう

今回のエントリーではこんなデザイン制作の時短につながる、デザインのコンポーネント化について紹介していきます。

 本記事の内容

・コンポーネントってなに?
・デザインのコンポーネント化の方法
・コンポーネント化向きのデータ


今回のエントリーはグラフィックデザインの時短化のための方法。よく使うデザインや、便利な組みなどを使い回しのよいデザインをパーツ化してコンポーネント化することによってデザイン制作の時短をしようという記事内容になります。

若手デザイナー
こ、コンポーネントってなんですか?

コンポーネントとは

コンポーネントとは

コンポーネントとは、「部品」「成分」「構成要素」を意味する言葉。英語の component に由来するカタカナ表現。ITの分野では「ソフトウェア部品」や「システムの構成要素」などを指す意味で用いられることが多く、自動車産業では車両の構成要素となる部品群を指す場合が多い。いずれにしても、分解可能な最小単位としての部品というよりも、ある程度の機能的まとまりをもった部品を指す意味合いが強い。


https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%B3%E3%83%88

ってことですね。こうやってみるとなんだかわかりにくいかもしれませんが、

シンプルに言えば

使いまわしのしやすいデザインパーツを使いやすくして保管する

ということですね。

デザインの時短のためのコンポーネント化とは

デザインをしていると、クライアントが変われど近しい情報が入るスペースが出来ます。例えば、チラシデザインのフッダー部分。

上記の赤枠で囲っているような部分ですね。

ここは企業や店舗情報、連絡先などが入るスペースとなることが多いのですが、入る情報はどこの企業でもある程度同じようなデザインになります。

例えば、pinterestでフッダー部分を集中的にチラシデザインを見てみると、配置に各社で多少の違いはあれど、情報は下記のようなものが配置されていることがわかります。

・社名
・電話番号
・住所
・URL
・地図

つまりこれらの情報のテンプレートパーツを作り、それをベースとしてデザイン制作に入れば、フッダー部分のスムーズなデザイン構築ができるということになります。

↓このような感じです

このテンプレートを使ってデザインを起こすことで、ゼロからデザインを作るよりも圧倒的に時短を実現できるということですね。

デザインの時短のためのコンポーネント化の手順

このコンポーネント化でも、デザインアーカイブの記事でも紹介しているシンボルパレットを使ってデータの管理を行っていきます。

デザインの時短にも使えるillustratorのデザインアーカイブを作ろう

2021.05.19

シンボルパレットは、イラストレーターデータをシンボル化して管理でき、呼び出して使用できます。また配置後にリンクを解除すれば、そのデータを直接編集することができるので、このコンポーネント化の作業にもうってつけの機能になります。

以前の記事でもまとめてはいますが、コンポーネント化のパターンでその手順を紹介していきます。

まずは、データを用意します。データはさまざまなクライアントのデータに対応できるよう、なるべく装飾を廃したプレーンなデザインが好ましいです。

このようなデザインですね。ほぼほぼワイヤーフレームみたいなデザインになりますが、この方が使い勝手がいいと思います。

データが用意できたらシンボルパレットに登録します。今回も設定は前回と同じく、書き出しタイプはグラフィック、シンボルの種類はアクティブでOK!

これでシンボルパレットから呼び出しが可能になりました。さらに管理をしやすくするため、ライブラリに保存しておきましょう。

これでコンポーネント化したデータの作成は完了。ライブラリから呼び出して使用することができるようになりました。

あとは新規の案件作成時にシンボルを配置してそれを使ってワイヤーフレームのように使ったり、リンクを解除してそれをベースデータとしてデザイン制作を進めることができます。

コンポーネント化しやすいデータ

コンポーネント化しやすいデータとして、なるべく共通で使われやすいデータのコンポーネント化を進めておくと、よりデータを流用しやすくなります。

例えばこれらの部分。

やはりフッダー部分などはどのチラシでも入るコンテンツな上、情報の入れ方にある程度パターンがあるので、これらのデザインはコンポーネント化しやすいですね。

さらに、その他にもこの枠組みの中のレイアウトなど使い勝手がよいデザインになります。

このチラシの特徴のスペースも他のレイアウトで使い回しがききやすそうです。

今回はチラシなどの1枚もののデザインを中心に見ていきましたが、冊子のデザインの中でも図や表など、コンポーネント化できるアイテムはたくさんあるはずです。作成後、使い回しがききやすい構造のものはぜひコンポーネント化してストックをしておきましょう。

若手デザイナー
使い回すって、どうなの?毎回ゼロから作るほうがいいんじゃ?

と考えるデザイナーもいるかもしれませんが、使いまわしているのは構造と情報の型です。このコンポーネント化はデザインをそのまま使い回すわけではないので、各社クライアントによってデザインは変わってきます。

中堅デザイナー
ただデザインを使い回すのではなく、使い回すのは構造なんだよね/voice]

ゼロから組み上げるのは時間がかかりますが、すでに配置するガイドラインがあれば作業自体もはやくなるし、「ゼロから作る」という精神的な壁もなく入ることができるので、作業のスタートがスムーズになります。

若手デザイナー
確かに、全てをゼロから作るときは、作りはじめにはテンションが必要ですね。。。

まとめ

今回は、よく使うデザインや、便利な組みなど使い回しのよいデザインをパーツ化してコンポーネント化してデザイン制作の時短につなげようというエントリーでした。

以前の記事のデザインアーカイブは制作のアイデアとしてやデザイン学習が主な目的でしたが、このデザインのコンポーネント化の目的はデザイン制作の時短になります。

仕事をしていく中で、

「あ、このパーツ使いまわせる!!!」「このパーツよく使うな!!!」

というデータがあればぜひコンポーネント化してデザインの時短をしてみてください。

それでは、今回はこのへんで。