
デザインの参考にするのであれば、雑誌はとても参考にしやすい媒体です。
文字組みは当然ながら、ページネーション、さらには広告やトビラのページのインパクトのあるデザインなど、グラフィックデザインにおいて参考にすべきポイントが圧倒的に多いのがその理由。これらの要素をまるごと勉強することができるからですね。
書店やコンビニで簡単に手に入りながらも学ぶべき点がたくさんあるため、昔はよく本屋で長時間いろんな雑誌を立ち読みしていましたが、今は便利なインターネットのサービスでネット上でじっくり読めるようになりました。
本屋での長時間立ち読みはけっこうシンドイので、ネット上でラクにいろいろな雑誌を読めるというのはホントありがたい。
今回はそんな雑誌のデザインから学びを得ていく方法をご紹介します。
こんなデザイナーが書いています















雑誌デザインの参考ポイント

ページネーション
冊子などのページ物のデザインをする人には、雑誌のページネーションが参考になります。全体の構成の中で特集ページやフォーマットページ、広告かどのような配置になっているか?
ちなみにページネーションとは
1 書籍や雑誌にページ数をつけること。前後を意識しながら文字や図版等を効果的に配置した、流れのある読みやすいページ作りという意味でも用いる。丁付け。ページ割り。
2 書籍や雑誌の、ページの順序を示す数字。ページ番号。ノンブル。
雑誌全体ではページの流れがどのような流れになっているのかという点をまとめると、ページものを作る際にどのようなページネーションで作ればよいのかがわかってきます。
またページを俯瞰で見ると情報に合わせたデザインの強弱が見えてきます。このデザインの強弱の理解もページ物をデザインする際にとても大切な要素となります。
例えば、フォーマットページは読みやすさが重視され情報が読みやすいページ。複数のページや号を跨いで共通のデザインとなるため、誌面からのインパクトは弱く抑えめとなっていますが、毎回同じフォーマットになっているため、読者はどんな情報のページなのかすぐに理解することができます。
対して特集ページは、雑誌をパラパラとめくっている中で目につきやすいようインパクトが重視されます。デザイン的にも遊びがあり一目で惹きつけられるようなデザインが多くなっていますね。
このように連続するページを俯瞰してみることで、冊子づくりの際に全体の構成やページの強弱などを参考にすることができます。
文字組み
雑誌は情報を読む媒体なので、文字が重要な要素に。そのため雑誌の文字組はとても参考になります。どういった雑誌でどのように組まれているのかということを考え、なぜこのように組まれているかを分析していくと文字組について様々な学びを得ることができます。
具体的な方法としては、雑誌ごとの書体の選定や文字組などを抽出し、いろんな雑誌を比較することでその文字組みを取り入れていくという方法です。
↓書体選びのチカラを伸ばす記事はコチラから
具体的には誌面で、
どのようなターゲットに訴求するデザインとして作っているのか?雑誌の立ち位置やテーマごとにまとめることで、同じようなデザインや特徴を再現したいときに、どのような書体で組めば良いのかがわかります。
例えば、雑誌Hanakoは女性向けの情報誌。女性向けの優しく柔らかいトーンの印象で誌面設計がされており文字組も情報しとしての硬派なイメージを保ちつつ、軽やかで柔らかい印象になっています。
例えば仕事の際に、Hanakoのような雰囲気の誌面を作りたい場合に
❶どのような書体を使って
❷どのような文字間や行間で組んで
❸どのような文字の配置で
組んでいるのか、といったことを分解し、知ることでその文字組を再現することができます。このように再現した文字組でデザインを作ることで、Hanakoのような柔らかい雰囲気の誌面を作り上げることができる、ということですね。
誌面のデザインとトーン&マナー
雑誌にはジャンルや情報の内容に合わせた、さまざまなトーン&マナーがあります。デザインやトーン&マナーを、誌面を分解し分析することで
ということを理解することができます。具体的には下記の記事に方法をまとめています。
雑誌のターゲット層やどのような雑誌か(情報誌、ファッション誌など)などのインフォメーションをwebの情報からまとめ(ターゲットや雑誌の内容、雰囲気など調べるとでてきます)そのターゲットや雑誌の内容ならばどのようなトーン&マナーで作っているのか?
そのトーン&マナーを実現するためには、どのようなレイアウト、書体、写真を使っているのか?を分解、解析し、理解することでそのトーン&マナーのデザインの作り方を身につける、という内容になります。

いろんな表現が学べる扉のデザイン
雑誌の扉のデザインは、特集の入り口のページなどで使われ読者の注意を引くアクセントのページとしてインパクトが強かったり、お洒落だったり、写真を効果的に使っていたりなどビジュアル表現に多くの工夫がされています。
そのためいろいろなポイントで参考にしやすいデザインとなっています。実際に、扉のデザインはそれだけでデザインの書籍が一冊できるほどいろんな表現が使われ、デザインやページの見せ方の参考にしやすいページになっていますね。

まとめ
今回は、学びが多い雑誌のデザインについてをまとめました。たくさん見て、実際に解体したり分析し、自分のデザインスキルのプラスにしていきましょう。
ちなみに私のオススメはdマガジン。
月額440円でかなり幅広いジャンルの雑誌を扱っており、最新号を含む700誌以上を読むことができます。また最大1年分のバックナンバー約2,000冊が読み放題というボリュームです!
ドコモユーザーでなくとも、dアカウントがあれば、どなたでもご利用いただけます。契約も簡単で、1日15円程度でめ参考にできる雑誌デザインが読み放題なので、コレはホントオススメです。
それでは、今回はこのへんで。